あおなにしお

黒田ネコがいろいろ書きます。

ウェイ系パリピに紛れてキャンプに行った話

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こんばんは黒田ネコです。一生終わらなければいいと思っていた夏休みが終わりました。わたしの心の中のTUBEが「いつまでもこのままでいたいのさ」と叫んでいます。ストップ・シーズン・イン・ザ・サンです。

 

 

今日はそんな夏休みの中の思い出の中でも一番勉強になったお話です。

ことの発端は、友人と行きつけのご飯屋さんでお酒を飲んでいたところ、そのお店の店長さんに「再来週の頭あいてる?」と聞かれたことでした。戸惑いつつも「あいてますけど…」と答えると、店長さんは言いました。「キャンプ行かない?」

 

キャンプ…?

 

キャンプって、え、キャンプ?キャンプってなんだっけ?火を囲んでマイムマイムを踊るやつ?え?違う?オクラホマミキサー

 

わたしの貧困な思考力は小学校5年生の時の宿泊研修で止まっていました。もちろん店長さん(30)はマイムマイムなんて踊りません。30歳だからね。いい大人だから。TUBEのボーカルでいうともうあー夏休みから5年経ってるからね。

つまりどういう話かというと、店長さんとその男友達数名、そしてそれぞれの仲の良い女性数名でキャンプに行くんだけれど、店長さんはまだ連れていく女の子を決めていないので良ければどうか、ということでした。

 

戸惑いました。よくよく聞くとメンバーのほとんどが夜職の方のようだし、いや別に職業自体に偏見はないんですけど、えっそれってみんなパリピってことだよね…?きっと学生時代クラスの中心にいた人たちの集まりだよね…?夏といえばTUBEじゃなくて湘南乃風って感じの人たちだよね…?タオルはいりますか…?って感じでした。何度も言いますけど元陰キャラですからコミュ力もへったくれもないんですよね。あるように見せかけることが得意なだけなんです。だからコミュ力がある人が恐ろしいんです。

で、隣にいた、物理的な意味で世界を股にかけているグローバルモテ子な友人に「どう思う?」と聞いたところ、「楽しそうじゃん行っておいでよ~☆」と言われたので、行くことにしました。わたしはカシスウーロンごときで酔っぱらっていたので相談する相手を間違っていることにも気が付きませんでした。

 

 

そんなこんなでキャンプ当日を迎えたわけですが、わたしはこのキャンプの中で「ウェイ系パリピ」だと思っていた人たちがいかにすごいか、ということを知りました。

つまりあれです。楽しかったんです。あのわたしが、どのわたしかというと高校時代教室の隅でひとり横山秀夫を読んでいたわたしが、人見知りをこじらせて「他人を心の奥底まで入らせないために一定レベルまでは心を開いたフリをしてそれ以上は入ってこさせない」という技を編み出したわたしが、初対面の人に囲まれてキャンプをして、楽しかったんです。

 

パリピはすごい。

なにがすごいかというと以下の通りです。

 

 

・コミュ力がすごい

 

やっぱりすごいです。コミュ力は本当にすごい。わたしがひとりぽつんとしていると誰かしらが話しかけてくれるわけですが、ちゃんと話題の中心がわたしになるように持ってきて、いざ中心になったあとにも困らないように小さく投げかけ続けてくれるんですよね。これは本当に難しいことだと思います。だいたい、孤立している人に話しかけると、こっちが話しすぎちゃったり、答えにくい話題を振って変な空気になったりするじゃないですか。それがない。ちゃんと答えればわたしの答えをはじまりにしてまた違う話題を作ってくれるし、うまく答えられなければさりげなく他の人がオチを作ってくれる。こんなにストレスフリーな初対面の現場はないなと思いました。

あと結構早い段階で呼び捨てで呼んでくれたのもよかったです。これは人によっては慣れ慣れしく感じるかもしれませんが、その場のノリに早く馴染みたかったわたしにとってはとても嬉しいことでした。

 

 

・気遣いがすごい

 

例えば他の人がドッチボールをしているのを眺めていたら「ネコちゃんもやっておいでよ!」と声をかけてくれるみたいな、そんな当たり前のようで意外とできない気遣いが、全員できるんです。パリピのまわりに人が集まるのがよくわかりました。

ちなみに、メンバー全員ものすごくお酒を飲むと聞かされていたので、そんなに強くないくせに全く自制できないわたしは行く前からびびっていたのですが、だいたい3杯くらい飲んだ段階で「ネコちゃんには緑茶をついであげて」との声がかかり、飲みすぎることもありませんでした。さすがお酒のお店で働いている方々だと思いました。

 

 

・みんな綺麗

 

これは女性陣に限った話なのですが、全員が全員とも本当に綺麗なんです。というかしっかり自分に合ったオシャレを理解してるんです。お姉さん系美人、ボーイッシュ美人、色気ムンムン美人とみんなタイプは違ったのですが、ちゃんと似合うお化粧をして似合う服を着ている。つまり自分の価値を正しく理解しているんです。これって意外と難しいことだと思うんですよね。

わたしはもともと全くモテない貞子みたいな容姿をしていたところから2年かけてまあまあ見れなくもないところまで持ってきたんですけど、そうなると前があまりにひどかったので少しモテただけでめちゃくちゃモテてると勘違いしちゃうんですよね。実際に声をかけてきたのは飲み屋のカウンターで角に座ったポケモンGOについて熱く語ってくるシャツインの男性だったり、地下街で背後から何度も「アイドルですか?ワンカップ奢るので飲みません?」と話しかけてくるスーツのおっさん(推定40代)だったり、とりあえず穴があればいいと思っているバンドマンかぶれの男だったりしたわけですが、その程度のモテで「わたしすごい!モテてる!可愛いのかも!!」なんて思っちゃうんです。

でも今回キャンプに行って「本当にモテる女性というのはこういうことだ」「本当に綺麗な女性とはこういうことだ」ということがよくわかりました。自分の価値を省みるきっかけにもなりました。

 

 

そんな感じで、ウェイ系パリピはなるべくしてそうなっているのだ、というのがよくわかったキャンプでした。めちゃくちゃいい思い出です。ガラスのメモリーズって感じです。

ちなみに行きのハイエースの中では湘南乃風の炎天夏がかかっていて、あ、そこはイメージ通りなんだ、と思いました。タオルは振りませんでした。

 

それではおやすみなさい。